フランスの幼稚園に通いながら日本語教育

フランス在住のミミズ3歳が、現地の幼稚園に通いながら、いかに日本語を学んでいくのかをつづります。フランス語が大嫌いな日本人ママの奮闘もあり!

ママへの手紙がすごい

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気づいたら秋休みが終わっていました。本当にここ最近忙しくて、なかなかミミズの記録が書けないのですが、それは言い訳でしかないわけで。11月からちゃんと書こうと思っていたのに気づけば6日です。

というわけで、バカンス後半について。今年のハロウィンは、ミミズのクラスメイトのギリアン家族といっしょに近所を回りました。ここ数年でハロウィンのイベントは高齢者家庭も参加するイベントとなりつつあって、近所の人たちはこぞってキャンディを買って用意してくれています。英語では " Trick or Treat "と言いますが、フランス語では" Des bonbons ou un sort "です。お菓子をくれなかったら魔法をかけちゃうよという意味です。で、ミミズもしっかりと" Des bonbons ou un sort "と言っていました。

今回のバカンスは、わりとフランス人のお友だちといっしょに過ごしましたが、まったく物おじせず輪の中に入っていきます。口が達者な女の子はちょっと苦手みたいですが、だれかがおもしろいことをいうと、負けじとおもしろいことを言っていました。すごいなぁ、ホント。

工作もいろいろやりました。今回はわりと楽しく過ごしたような気がします。ちょっとおもしろいオリジナルの作品は「鼻血」。「ママ、鼻血が出たよ、病院へ行く!」と遊ぶための工作でした。

11月に入ってからは、足し算の勉強をはじめました。別に意味はないんだけど、ミミズが「1+1は2」などと言うようになったのではじめました。ネットで調べていたら、「たす1」の計算からはじめていくといいとあったのでやっています。今日、「たす3」をやりましたが、「かんたんよ」と言っていました。

何だか最近、ことに口が達者で、驚きます。それから歌もすごくて、車の中でかけていた古い古いドリカムの歌を口ずさんでいます。まさか娘とドリカムを歌う日が訪れるとは想像もしなかった。「日本に行ったらコンサートに行こう」と喜んでいます。ファンクラブに入ろうかなぁ。

今日の夕方、ミミズからもらった手紙。「まま、だいすきだけどもうわたしどうしたらもどれるんだ?ごめんねもうあえなくて。だけどあいしてるよ」。ミミズは郵便屋さんなのでお仕事があってもうママの元へはもどれないからごめんねという気持ちを伝えているようです。それにしても、何だかすごい手紙で驚きました。

ついにわかった!バイリンガルになる方法!

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気づけば秋休みの1周目が終わろうとしています。今日から冬時間。日本との時差が8時間となりました。

ここ最近のミミズは何だかすごくて、フランス語も日本語もパッと出てくる。もしやこれってバイリンガルってこと?と疑う余地なし。彼女はたぶん完全にバイリンガルになりました。

これまでは日本語の方が勝っていたし、いまもまだ日本語の方が強い。でも、フランス語もスラスラ出てきて、パパとの会話では一部よくわからないことも話しています。それを5歳のミミズがママに訳してくれるのです。すごい。

彼女と接してきたこの5年でわかったことは、バイリンガルにするには第二外国語となる言語で親が完全に接することが大切。我が家の場合、フランスに居るわけだから、フランス語が第1言語となるわけで、日本語は第2言語なので、日本語をずっとずっと使ってきたことが、彼女のバイリンガルの成功の秘訣ということになるわけです。

アタシが実践してきたことは日本語で接するだけではなく、日本語の勉強をすることもあります。毎朝30分程度ですが、ひらがなやカタカナ、漢字も読み書きするようになりました。こうしたアクティビティも重要な気がします。

だからといって、フランス社会から隔絶した生活を送るのもダメで、しっかりとふたつの文化に触れさせることも重要。どちらか一方になってしまうと、どちらもうまく使えなくなる可能性があります。ミミズは幼稚園に行く前から児童館に通わせ、いろんな子どもたちと触れ合い、幼稚園がはじまった後も柔道を習い、ふたつの文化に触れています。

もうひとりぐらい子どもがいたら、ミミズ以外の子どもが同じようにバイリンガルになるかどうかがわかったんだけど、残念ながらまだ訪れません。だから必ずしもこの方法がいいかどうかはわかりませんが、我が家ではこの方法でミミズはバイリンガルになりました。

とはいえ、バイリンガルに本当になれるかどうかはこれからで、この先、どんどんフランス語が入ってきたら、日本語のレベルもどんどん上げていかないといけなくなります。反対に、もし日本に帰ることがあったら、彼女は間違いなくフランス語を失うと思います。だからまだわかりません。

というわけで、試練はまだまだ続きますが、最近のミミズがあまりにもすごいので驚く毎日です。

個性は商業主義によってゆがむのかも

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気づけばもう10月も半ば過ぎ。今年度からバイトの時間数が少し増えたせいもあって、ちょっとしたミミズの記録すら書けない日々。連載していた記事が終わり、新たな執筆先を見つけ、新たに執筆を開始したこともあって、何だかバタバタしていますが、ミミズはそれでも毎日、ちょっとずついろんな変化を見せながら成長しています。

反省も含め、ちょっとでもいいから記録を残そうと再決意。子どもの成長なんて本当にあっという間で、「アタシ、ママがずっと好き💛」といまは言っているミミズも、いつ恋人と出て行ってしまうかわからないしね。

昨日、へぇ~と思うことを教えてもらったので、ここに記録しておきます。ミミズの絵について。

たまたまバイト先の学校の先生とおしゃべりする時間があったので、ミミズの絵をまた見せました。前回、ここでも紹介したプリンセスの絵です。この夏、帰国途中で知り合ったお友だちの女の子(両親は日本人、フランスに住んでいる5歳女子)がプリンセスとネコの絵を描いて送ってきたので、ミミズも同じ絵を描きました。ところが、ミミズはまったく彼女の絵とは異なる絵を描いてきたのです。

そのことを先生に話すと、こんな話をしてくれました。日本の最近のアニメは、非常に精密に商売のために作られていて、新しいキャラクターが登場すると同時に、そのキャラクターの商品が店頭に並んだりします。だから、そういったテレビ番組を見ている子どもたちは自然にその商業世界の中に埋もれていって、その世界が当たり前のようになってくるのだそうです。女の子はプリンセス、男の子は正義の味方で、描く絵もどんどん変わっていくのだとか。すなわち、ミミズも日本へ行ったら、いま描いているような絵ではなく、プリンセスやプリキュアを上手に描くようになるだろうと。

お友だちの女の子がどのような生活をしているのかはわかりませんが、先生が言うには日本の子どもが描くような絵だという話です。とても上手なプリンセスの絵でした。反対に、幼稚園のフランス人の子どもたちが描いている絵を見ても、プリンセスを描く子はあまりいないような気がします。黄色い太陽、大きな花、ハートだらけ、迷路のような道路など、そんな感じです。田舎に住んでいるせいかもしれません。ミミズはママとミミズの絵をよく描きますが、カラフルな色を使うなぁといつも思います。アタシが5歳ぐらいのときに描いていた絵は、アタシ、弟、ママ、そして家という感じで、むしろミミズのお友だちの絵に似ているような絵です。

日本のテレビ番組を見ているとはいえ、ミミズは完全に日本の子の感性を持っているのではないようです。いつまでも自由な発想でいられたらいいんだけど、いったいどうなることやら。とはいえ、日本人の個性は、商業主義によってゆがめられていく可能性があるということでしょうか。個性的に生きていくためには、商業主義から離れていく必要があるのかもしれませんが、日本にいたらなかなかむずかしいだろうなぁ…と思うわけです。

10月に入りました

この1週間、仕事でバタバタしていました。昨今は本当にいろいろ大変です。それでも、何とか仕事があることに感謝しないと…と思います。

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さて、今週は延長保育の週でした。もうすっかり幼稚園に慣れたミミズは、延長保育でお友だちと遊ぶのだ大好き。ママがバイトの後に迎えに行くと、もう来たの?とムッとします。お友だちも「ミミズ、もう帰っちゃうの?」って感じで、すっかり幼稚園ライフも板についています。

水曜日、ママは幼稚園のアクティビティに参加しました。幼稚園のすぐ横にある誰もいない公園で、子どもたちが宝探しをしました。4人ぐらいの小さなグループになって、地図に記されたものを見つけにいきます。ママは、ミミズとはちがうグループでしたが、とても楽しかったです。半日でしたが、ミミズと同じ年齢の子どもたちと接し、ミミズはわりと聞き分けがいいことがわかりました。まぁ、このころの子どもはみんなわがままですね。

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日本から帰ったときの飛行機でいっしょになった子からお手紙が来ました。あかりちゃんと言います。プリンセスとネコの絵が描いてありました。さっそくお返事の絵を描きました。真似して同じ絵を描くと言って、ミミズが真似した絵がこれ。ミミズの絵は実に色がカラフルで、日本の子の絵とはちょっと違う気がします。これはアタシのバイト先の絵の先生も言っていました。

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金曜日、おばあちゃまから荷物が届きました。ママとミミズのおそろの手作り服が入っていました。超かわいい。雑誌「たのしい幼稚園」も入っていて、さっそく遊びました。シールマニキュアでオシャレしたり、ビーズで遊んだり。夜はママの柔道で、ミミズはいつものように先生の息子キリアンの後を追って遊びました。

土曜日、パパの親友マヌが来ました。マヌは本当に不幸続きで、お父さんは自殺、お母さんはすぐに亡くなり、病気のお兄さんは数年前に死んで天涯孤独、いとこに貸していた実家が火事になるなど、連続の試練に立ち向かっています。今回は実家の改装状況を見に来ていて、おそらく完成したら売りに出すのではないかとのこと。幸せになってほしいと心から願っています。で、今回は、息子のウーゴが来なかったので、ミミズはいささか暇でした。ママとちょっと遊びに出かけましたが、夕方から雨が降り、ダラッと過ごした土曜日でした。

で、日曜日。パパに内緒でアクアビーズをやりました。もうなくなってしまったのが残念。フランスのサンタさんにジュエリーアクアビーズ、日本のサンタさんにはミニオンズのアクアビーズを頼むことになりましたが、クリスマスまでまだ時間があるからどうなることやら…。

そういえば、ミミズのフランス語が最近すごいので、また報告しなければ。幼稚園の年長さんになると、小学校進学の準備でフランス語の勉強が忙しくなるみたいです。

吹き出しをはじめて描く

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こんなことで驚くか?と思われるかもしれないけれど、けっこうビックリしたのです。吹き出しとは、マンガなんかで描かれる人物がしゃべっているセリフを囲っている雲のような絵のことで、わりと書くことが好きだったアタシでさえ、吹き出しなんて描いたことはなかったように思うわけです。だからとても不思議だったわけです。

今朝、いつものお勉強はせず、絵日記を描き、間違え探しのようなゲームをやってから、おばあちゃまとスカイプをしました。絵日記では、昨日、ようちえんですべり台で遊んだ絵を描いたのですが、まず大きく先生の絵を描き、ピアスを細かく描写し、なぜかブラジャーを描きました。それからすべり台で遊んでいる自画像。楽しく遊んでいるところに「わい」と吹き出しを入れたというわけです。

アタシが子どものころに比べると、圧倒的にマンガなんかが身近なものになっているだろうし、吹き出しなんか絵本にだって入っていることもありますが、それを描写するところまでいくかどうかというのはわかりません。来週、バイト先のマンガの先生に聞いてみようと思っていますが、目のつけどころが現代的だなぁと思いました。

おばあちゃまとのスカイプが終わると、パパに内緒でアクアビーズを購入し、それから柔道へ行きました。帰ってお昼ご飯、休日出勤のパパが来るまでゴロゴロしていたら眠ってしまいました。今日はわりと日差しが強かったので、家でテレビを見たり、ゲームをしたり、歌を歌ったりしました。いまミミズがよく歌っているのはクレヨンしんちゃんの映画の歌です。笑一笑(シャオ・イー・シャオ)という歌なんだけど、けっこう難しい歌を耳で聞いたように歌うのでおもしろいです。今日は歌詞を紙に書いたので、明日から歌の練習です。

夜ご飯の後、ミミズはパパと宝探しへ出かけて現在に至ります。戻ってきたらお風呂、そしてパジャマパーティーです。と、まぁ、のんびりとした土曜日でした。

アクアビーズ

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ミミズがどうしてもほしいというので、パパに内緒でこっそり買ったアクアビーズ。この前の水曜日、午前保育だったこの日、ミミズと作って遊びました。小さなビーズですが、上手に見本通り作っていました。5歳にもなると、もう手先も器用になり、なんでもできるようになります。

水曜日は久しぶりに自転車で近所をまわりました。なんとまだ桑の実がなっていました。すぐ近所のおばあさんちです。許可を得て実をたくさん食べました。おいしかった。桑の実は8月に入るとたくさんできるので、日本にいるアタシたちは食べられませんでした。

長いこと歩かなかった散歩道でしたが、ミミズは元気よく自転車を飛ばしていました。まったく子どもの成長は早いですね。驚きます。

絵もとても複雑です。いろんな表現ができるようになりました。ミミズの絵は本当におもしろい。アタシが子どものころに描いていた絵とはまったくちがいます。ミミズの方がいろんな絵を描きますね。アタシはいつもだいたい同じです。

そういえば、幼稚園の先生にフランス語について注意を受けました。ミミズはフランス語の語彙が少ないみたいです。理解はしているけれど、単語が出てこないという感じでしょうか。パパともっとしゃべるようにと言われましたが、ミミズはママといるのが好きだからね。

今朝、幼稚園にミミズを連れていき、帰るとき、ちょっと教室をのぞいたら、ミミズが一生懸命いっしょに遊ぼうと誘っているのに断れているところを見てしまいました。こうやってなかなか入っていけないのかなぁと思いました。いつか友だちができるといいなぁと思います。

大失敗のフリマ

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日曜日、アタシたちはフランスはじめてのフリーマーケットに出店しました。でも、大失敗。たった22ユーロしか売れませんでした。この経験、絶対に次に生かします!

出店先はパパの実家のある小さな村でした。要するに、手続きなどのやり方がよくわからなかったので、義母に頼んで申し込んでもらいました。で、当日。パパの調子が悪く、現地に着いたのが9時すぎ。天気はあまりよくなく、人もまばら。要するに天気の運が悪かったのです。

さらに、アタシたちが出したのはミミズのおもちゃや洋服がメインでした。実はフランスでは、クリスマス近くになると、子どものおもちゃや洋服を中心としたフリマがあるのです。そういうフリマに出店すればよかったのに、失敗しました。

後からいろんなことがわかったのですが、来月に入ると、その昔、ミミズと通ったGalipette主催のフリマがありました。さらに、義姉たちが住んでいる村でも人気の高い子どものおもちゃを中心としたフリマが開かれます。というわけで、戦略が失敗したのです。

でも、家族と楽しく過ごすことができたので、ま、よかったと思っています。義母のおばさん夫婦が来てくれて、いろんな話をしてとても楽しかったです。もう80歳のおじさんは、はちみつを作っている人で、蜂との格闘の話とか、実におもしろかった。さらに、おばさんは、これまでずっと遠慮していたのですが、実はおせんべいが好きだということがわかりました。

さらに、ミミズは、フリマでルナという子とお友だちになって、とても楽しいひとときを過ごしたのです。もう汗だくになりながら遊んでいました。

というわけで、それなりに楽しい週末でした。また近いうちにフリマに出店しようと思っています。がんばらないとね。