『とべないホタル』とちがいを理解すること
小沢昭巳先生が書かれた『とべないホタル』(ハート出版)をようやく読むことができました。いつもお世話になっている絵本の古本屋さんはっぴぃで見つけた本です。これまでは、3歳のミミズに読んであげる本のことばかり考えていましたが、ここ最近、童話を読み返そうと思いはじめ、そんな中で購入しました。
この本のことは購入しようかどうか考えている最中に知りました。小沢先生が小学校の担任を受け持たれていたとき、クラス内のいじめのことで悩まれ、考えて作られたお話だということを。たくさんのホタルの中に、とべないホタルが1匹いて、兄弟たちはどうしたらいいのかわからず距離を置いていました。そんなとき、とべないホタルが人間の子どもにつかまりそうになるのですが、そこで兄弟の1匹がとべないホタルを助け、自らが犠牲となります。このことがきっかけで、とべないホタルと兄弟たちが協力してその助けてくれた兄弟ホタルを迎えに行くという話です。
時を経て、アタシの元にもこのお話が届いたわけですが、アタシがこの本を買った動機は、ミミズがいじめられるのではないかと心配しているからではありません。ミミズがもしも幼稚園や学校で、人と少しちがうということで嫌な思いをしたとき、どうしたらいいのかを考えるためです。
近所に住んでいる小学生の子が、「あの子はフランス語がわからないから…」と友だちに話しているのを聞きました。これはいじめでも何でもないけれど、ミミズが大きくなったとき、こんなふうに少しだけちがうことに戸惑ったり、嫌な思いをしたり、悩んだりしたらどうしよう。何て声をかけてあげられるんだろう。ミミズが大きくなるに連れて、親として悩む悩みです。
いろんな人がいるんだよ、みんな少しずつちがうんだよ、そういうことをしっかり理解できるように、日ごろからいろんなことを話していかないといけないなぁと思います。そして、さまざまなことに興味を持ち、自分の頭でしっかりと考えられるような子になってほしいと思います。ホント、日々、いろんなことを学びます。