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フランスの幼稚園に通いながら日本語教育

フランス在住のミミズ3歳が、現地の幼稚園に通いながら、いかに日本語を学んでいくのかをつづります。フランス語が大嫌いな日本人ママの奮闘もあり!

「仮ぐらしのアリエッティ」の原作『床下の小人たち』を読む

この本を読んだきっかけは、ジブリ映画「仮ぐらしのアリエッティ」の原作ということを知ったからです。アタシはこの映画が大好きで、ミミズと何度も見ていますが、そのたびに、最後に翔くんが旅立つアリエッティに「キミはボクの心臓の一部だ」というあのセリフに心がグッと来ます。

 

で、岩波少年文庫の原作であるメアリー・ノートン『床下の小人たち』をようやく読み終えました。多少異なるものの、大筋は映画とだいたい同じですが、小人たちの様子が少しだけちがいます。原作の小人たちは人間のことをインゲンと呼んで、かなりバカにしていますが、言動がいささかやぼったいところがあるのです。また、映画の翔くんはとても誠実で優等生のような男の子ですが、原作の男の子は少しちがいます。インドで暮らしていて、病気療養のためにイギリスの親戚のところに来ているという設定で字が読めず、年上ぶったアリエッティに圧倒されます。

 

映画のアリエッティと翔くんの交流は、小さくてかよわそうに見えるアリエッティを何とかして助けたいという翔くんのやさしさが初恋をにおわすものですが、原作は少しちがいます。アリエッティは男の子に屈することなく、むしろ常に強気で、人間に見られることは絶対にいけないことでも、そんな掟に屈することなく、男の子と交流していきます。

 

ストーリーの完成度はやっぱり映画の方が高いように感じますが、人間世界を揶揄し、いろいろと考えさせるという面では原作の方がすぐれていると思います。ただ、やはり翻訳本のため、表現がいささかしっくり来なかったり、小人たちの少しやぼったい表現があまりにも強すぎる面が、読者に読みにくさを与えてしまう感があります。英語ではどんなふうに表現され、現代英語とどんなふうにちがうのか興味がありますが、原作を読むのはもう少し後になるかな。

 

シリーズは全5作。今度日本に行ったら残りを購入したいと思います。