フランスの幼稚園に通いながら日本語教育

フランス在住のミミズ3歳が、現地の幼稚園に通いながら、いかに日本語を学んでいくのかをつづります。フランス語が大嫌いな日本人ママの奮闘もあり!

疲れたけど有意義だった幼稚園の集まり

今朝の課題は、

長音5

(ぷりんときっずより)

松谷みよ子『もしもしおでんわ』

はんたいごカード

擬声語る
「る」と「れ」の練習

時計の読み 8

昨日は、グッタリしてミミズと眠ってしまいました。たぶん、夕方の幼稚園の集まりのせいです。でも有意義な会だったので、後で内容を付します。

で、昨日のミミズの一日をかんたんに記録すると…

前日の夜、23時近くまで眠れなかったため、朝、起きるのが大変でした。いつもより少し遅れて起きると、いつものようにお勉強をやりました。『もしもしおでんわ』は途中まで読みました。時間がなかったのです。

幼稚園に着くと、お友だちと遊びはじめました。「本は明日読もうね」と言っていましたが、明日は土曜日なんだけどね…。

お迎えに行くと、何だかグッタリしていました。でも、ノーランと楽しくパーキングまで歩き、「おうちでお菓子を食べようよ」と嬉しそう。家に着くと、テラスのベンチに座ってお菓子を食べ、二階で休んでいたパパの元へ。夕方まで、パパのパソコンでアンパンマンを見ていました(おかげで仕事がはかどりました)。

夕方、17時半からの幼稚園の集まりに行ってきました。なんと19時までかかりました。長い長い集まりでしたが、とても有意義でした。

日本の文部科学省にあたるのは、Ministère de l'Éducation nationale, de l'Enseignement supérieur et de la Rechercheで、国民教育・高等教育・研究省と訳されるようです。幼稚園もこの管轄にたぶんあって、ちゃんとした教育指針があります。で、幼稚園教育には5つの柱があります。

1:Mobiliser le langage dans toutes ses dimensions

シチュエーションに応じてフランス語を扱う
2:Agir, s´exprimer, comprendre à travers l´activité physique

体を使ってさまざまな表現をする
3:Agir, s´exprimer, comprendre à travers l´activité artistiques

芸術活動を通してさまざまな表現をする
4:Construire les premiers outils pour structurer sa pensée

道具を扱う
5:Explorer le monde

社会の一員となる

すごい、幼稚園なのにこんなカリキュラムがあるとは! ここで理解できたのは、このカリキュラムに沿って、成績表が作られていたということです。なるほど…。

1のフランス語を扱うでは、言葉を学び、表現し、上手に発音し、アルファベを書けるようになるということ。クラスでどんなことをやっているのかを細かく説明してくれました。ミミズの場合、この柱にはさまざまな問題がまだありますが、それでも「ミミズはものすごくフランス語の上達をした」と父兄の前でほめられました。5月の終わりに日本へ行くので、せめてアルファベで名前が書けるように練習しようと思います。

2の体育は、成績表ではオール5だったので、あまり心配はなし。これも週に2回、体育館でどういうことをやっているのかを教えてくれましたが、ま、ミミズは、森へ散歩に行くと、アスレチックの遊具で遊んでいるので、とりあえずは問題ないなと。

3の芸術活動は、さすが芸術の国フランスだなと思わせるさまざまなアクティビティがあって、何だかうらやましいなと思いました。筆や鉛筆だけではなく、さまざまな道具を使い、さまざまなマテリアルで、絵を描いたり作品を作ったり。特別講師を呼んで、小鳥と卵、巣を作った作品は、最終的に幼稚園の庭に飾られるそうです。たぶん、ミミズは目にすることができないと思うので、先生に写真を撮ってもらおうと思います。

4の道具について、これは幼稚園を通して練習するのだそうです。現在のところ、もっぱらはさみの使い方をやっていて、これはやっぱり難しいのだそうです。ミミズのアクティビティノートにも、はさみの使い方が上手ではないとよく書かれています。ま、これだけ幼稚園でやっているなら、まぁ、心配はないかなと。

5の社会の一員は、先生や友だちを敬い、あいさつを覚えたりすること。毎日、カレンダーにシールを貼る責任者がいて、その子は月〜日曜日と書かれたものに正しく曜日を合わせたりするそうです。なるほど、こうやってミミズは"Aujourd´hui on est Lundi(今日は月曜日です)"なんていう表現を覚えてくるんだなと思いました。

1時間半、集中してフランス語を聞いていたので、何だかグッタリしましたが、とても有意義でした。ふだんは子どもを預けて働いているお母さんたちも来ていたので、顔見知りになれてよかったです。先生は、ミミズが5月末に日本へ行ってしまうのが残念だと言っていました。たぶん本心のようです。ミミズは当初、フランス語がまったくわからなかったので、手こずった子のひとりだったと思いますが、完全に近い外国人の子を扱うことで、先生も何か阿多らしいことを学んだのかもしれません。

というわけで、家に帰って夜ご飯を食べ、お風呂に入ったら急に眠気に襲われ、そのまま眠ってしまったわけです……。明日こそ書道をやりたい!