フランスの幼稚園に通いながら日本語教育

フランス在住のミミズ3歳が、現地の幼稚園に通いながら、いかに日本語を学んでいくのかをつづります。フランス語が大嫌いな日本人ママの奮闘もあり!

パパの友だちが来た!

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1月4日、今日から仕事始め。アルバイトの開始です。ミミズの幼稚園は来週から。というわけで、パパとお留守番でした。

昨日からパパの友だちが来ていました。7歳の息子ウーゴもいっしょです。ミミズ、大喜び。楽しく遊びます。フランス語もすごいです。炸裂という言葉がピッタリ。

ミミズはちょうど「ちくる」年ごろ。パパの友だちのマヌにウーゴのことをいろいろちくります。「マヌ―、ウーゴが……」。ちょっとめんどくさいけれど、みんなミミズのフランス語の上達ぶりにビックリしました。

というわけで、昨日は夜中までドタバタ。マヌはいろんな問題を抱えていて、実は実家が火事で焼けてしまい、その処理に来ていました。現在、パリの方に住んでいますが、ときどきこうして遊びがてら用事をしに来ます。昨日は、パパとふたりの子供たちはマリオゲームに燃えていました。

今朝、9時すぎにようやくひとり、またひとりと起きだしてきました。昨晩、寝言でしゅりけんを投げ飛ばしていたミミズも、9時半ごろにようやく起床。そして遅めの朝ご飯。今日もお勉強なし。明日こそちゃんとやらなきゃね。

午前中は子どもたちがテレビを見たりかくれんぼをしたり。アタシはいそいそとバイトの準備。残り物を軽く食べ、出かけました。マヌとウーゴは午後には帰路に着きました。

夕方、家に戻ると、ミミズが興奮した様子。「ママ、これ、わたしが作ったのよ。この赤はこうやって動かすの。やってごらん」と、ブロックでゲームのコントローラーらしきものを作り、独特な動かし方を練習させられて、マシーンを動かしました(と言っても、本当には動きませんが…)。たぶん、昨日、マリオゲームを見て楽しかったのでしょう、その真似をしているような感じです。

それからしばらくひとりでマシーンとしゃべりながら遊んでいました。この年齢になって、ようやく一人で何でもできるようになりましたね、よく考えてみると。でも、基本はママと遊びます。喜びや痛みを共有するわけですね。ちなみに、ひとりでしゃべっている言葉は日本語です。

それにしても聞いていると面白い。「これは電気に弱いの、光に弱いのよ!」と叫んだかと思ったら、ひとりでうんちして、いつもママにやってもらっているようにひとりでふいてみたけれど、うまくできずに「ママ―!」と呼んでみたり。ブロックで作ったものを彼女なりの論理で説明したり。小さな頭でいろんなことを考えているんだなと感心します。

さらにすごいことがお風呂で起こりました。ママがアルバイトの間、パパと映画を観たと言ったので、どんな映画だったのと聞いたところ、「ミツルがね、運命の扉を開けたの」と言うのです。何なんだ? 「お母さんが…」と言うと、耳元で「死んじゃったの…」とつぶやき、「お母さんが生き返るように願いを込めたのよ!」と言います。それからドラゴンが出てきたり、ドラゴンのお母さんとお父さんが出てきたり、いろんな話を断片的に言うので、これは何の映画なのかとネットで調べたら、どうやら宮部みゆき原作の「ブレイブ・ストーリー」らしい。動画を見つけて見せると、「これこれ!」と大喜び。念のため、「最後はどうなるの?」と聞くと、「お母さんがね、生き返るのよ」だって。

本当にすごいなぁと思います。4歳の子がこんな複雑なストーリーを断片的にでも説明できることもすごいけれど、ネットで調べたら何となくストーリーが正しかったこともすごい。覚えているセリフ、知っている言葉、画像から想像できるストーリー。本人も言っているけれど、本当にもう赤ちゃんじゃない!

こんなふうに感心している傍ら、わけのわからないことを言っては笑い、突然、フランス語で何か言ったりしています。まったくできることなら彼女の頭の中をのぞいてみたいです。

お風呂から出て、歯を磨き、二階へ上がると、興奮してしばらく眠れませんでした。でも、くすぐったり、おしゃべりしたり、マッサージしてあげたりしているうちに、突然、寝たフリをしたかと思ったら、眠ってしまいました。

明日から少しずつ幼稚園復帰の準備をはじめないとね。ここのところ、しばらく家族でぐうだらです。