『長くつ下のピッピ』はあこがれの女の子
再来週からのバカンスで読もうと思っていた『長くつ下のピッピ』を読みおえてしまいました。ここ最近、いろんな児童文学を読みあさっているのですが、この本は読んだことがなかったように思います。小学3〜4年生程度とあります。アストリッド・リンドグレーン作、岩波少年文庫の014です。
とにかく元気で力持ち、どたばた劇が繰り広げられます。赤毛にそばかす、長い靴下を履いているピッピのお母さんは天使、お父さんは船乗りで黒人の王様で、ふたりともすでに亡くなってます。ピッピはごたごた荘にサルのニクソン氏と馬といっしょに引っ越してきました。退屈な毎日にあきあきしていた近所に住んでいるトミーとアンニカは、そんなピッピとすぐに仲よくなり、三人の楽しい日々がはじまったのです。
実際にはありえないような女の子だからこそ、みんながあこがれてしまうのかもしれません。馬や牛を持ち上げたり、いろんなものを発見したり、お父さんとの船乗りで経験したいろんなことを教えてくれます。学校に行ったことがないので、9歳なのに字も九九も知りません。それでも力強く生きています。
ピッピのようにたくましく生きていってくれたらいいなぁって思います。いろんなことに挑戦し、がんばっていけるような強さって大切だと思うんです。いつかミミズがピッピを読んだら、いっしょにいろんな想像をしたいと思います。そのときまでに、日本語がちゃんと読めるようになっていたらいいなぁ……。がんばろーっと!