フランスの幼稚園に通いながら日本語教育

フランス在住のミミズ3歳が、現地の幼稚園に通いながら、いかに日本語を学んでいくのかをつづります。フランス語が大嫌いな日本人ママの奮闘もあり!

個性は商業主義によってゆがむのかも

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気づけばもう10月も半ば過ぎ。今年度からバイトの時間数が少し増えたせいもあって、ちょっとしたミミズの記録すら書けない日々。連載していた記事が終わり、新たな執筆先を見つけ、新たに執筆を開始したこともあって、何だかバタバタしていますが、ミミズはそれでも毎日、ちょっとずついろんな変化を見せながら成長しています。

反省も含め、ちょっとでもいいから記録を残そうと再決意。子どもの成長なんて本当にあっという間で、「アタシ、ママがずっと好き💛」といまは言っているミミズも、いつ恋人と出て行ってしまうかわからないしね。

昨日、へぇ~と思うことを教えてもらったので、ここに記録しておきます。ミミズの絵について。

たまたまバイト先の学校の先生とおしゃべりする時間があったので、ミミズの絵をまた見せました。前回、ここでも紹介したプリンセスの絵です。この夏、帰国途中で知り合ったお友だちの女の子(両親は日本人、フランスに住んでいる5歳女子)がプリンセスとネコの絵を描いて送ってきたので、ミミズも同じ絵を描きました。ところが、ミミズはまったく彼女の絵とは異なる絵を描いてきたのです。

そのことを先生に話すと、こんな話をしてくれました。日本の最近のアニメは、非常に精密に商売のために作られていて、新しいキャラクターが登場すると同時に、そのキャラクターの商品が店頭に並んだりします。だから、そういったテレビ番組を見ている子どもたちは自然にその商業世界の中に埋もれていって、その世界が当たり前のようになってくるのだそうです。女の子はプリンセス、男の子は正義の味方で、描く絵もどんどん変わっていくのだとか。すなわち、ミミズも日本へ行ったら、いま描いているような絵ではなく、プリンセスやプリキュアを上手に描くようになるだろうと。

お友だちの女の子がどのような生活をしているのかはわかりませんが、先生が言うには日本の子どもが描くような絵だという話です。とても上手なプリンセスの絵でした。反対に、幼稚園のフランス人の子どもたちが描いている絵を見ても、プリンセスを描く子はあまりいないような気がします。黄色い太陽、大きな花、ハートだらけ、迷路のような道路など、そんな感じです。田舎に住んでいるせいかもしれません。ミミズはママとミミズの絵をよく描きますが、カラフルな色を使うなぁといつも思います。アタシが5歳ぐらいのときに描いていた絵は、アタシ、弟、ママ、そして家という感じで、むしろミミズのお友だちの絵に似ているような絵です。

日本のテレビ番組を見ているとはいえ、ミミズは完全に日本の子の感性を持っているのではないようです。いつまでも自由な発想でいられたらいいんだけど、いったいどうなることやら。とはいえ、日本人の個性は、商業主義によってゆがめられていく可能性があるということでしょうか。個性的に生きていくためには、商業主義から離れていく必要があるのかもしれませんが、日本にいたらなかなかむずかしいだろうなぁ…と思うわけです。