マニちゃんが死んでしまった
マニちゃんというのは白い風船でした。以前、レストランに行ったときにもらった風船で、顔を描いてマニちゃんと名前をつけました。かわいくてかわいくて、洋服を作ってセロテープで貼り、食べ物を描いては食べさせていました。
そんなマニちゃんがしぼんでしまったのでパパに膨らませてもらったら…なんと割れてしまったのです。「マニちゃんが死んじゃった…」と大泣きしました。
それから少ししたら、ミミズがマニちゃんの顔を描いた絵を仏前に飾りました。仏前といっても、亡きおじいちゃんの位牌(もどき)やら亡き家族の写真が並んでいる窓辺です。ときどき、食べ物の絵を描いては隣に飾っています。
そんなミミズの姿を見ていると、やっぱりもうひとりできたらいいなぁと思います。そしたらお世話したり、遊んだり、おむつを替えたり、いろいろやりたいだろうなぁとすごく思います。たぶん奇跡が起こらなければあり得ないことなんだけど。これまで好きなことを好きなようにやってきましたが、どうにもならないこともあるわけで。